2010年6月24日木曜日

那覇〜石垣島〜西表島

那覇を出て石垣島で日本vsカメルーンを見た翌日、西表島へ。
10年ほど前に来たとき、ここはずっと雨だった。
男4人で2人づつカヤックに乗り、漕ぎ出したはいいが、どんどん激しさを増す雨にテンションは下がり続け早々に退散。
レンタカーの中で大半の時間を過ごしたように思う。
野良猫を見る度に「イリオモテヤマネコやっ」と叫んで写真を撮ったり、秘境に来たつもりが自分たちが持っているのよりいい携帯電話をおじいちゃんが使っていてガッカリしたり。
幼なじみ4人の数々の旅行の中で1番グダグダだったことに間違いはない。

はてさて今回は。

石垣島から船で約40分。西表島が見えてきた。
梅雨明け前のどんよりした雲が立ち込めてはいるが雨はしばらく降っていないようだった。
船が港に着くと同行したシルの知り合いが迎えに来てくれていた。
最近人見知りが激しいらしいお嬢ちゃんにさんざん泣かれながらの挨拶。
車で5分ほど走らせた集落の中にある家は白い瓦の可愛いお家だった。

奥さんの手作りパスタをご馳走になった後、僕らは由布島へ向かった。
同居人のアキちゃんが東京を離れ2週間前からこの島で働いている。
観光客の多くが牛車に乗って島に渡るのだが僕らは徒歩で行くことにした。
潮が引いてほとんど水位の無い海に空が写ってキレイ。
夜になると星が写り込んで幻想的な景色になるのだとか。
明らかにこの場所にそぐわない電柱さえどうにかなれば、もっと良いのにと思った。

由布島に入り、売店の中を除くとアキちゃん発見。
相変わらずの小さな顔に照れ笑いのような表情を浮かべて久しぶりの再会。
短くなった髪のせいか少し痩せて見える。
楽しんでる?と訊くと、お得意のちょっと曖昧な感じの返事で「楽しいよ」と微笑んだ。

仕事が終わりアキちゃんを車で送っていくと、住んでる場所が僕らがお世話になっている家のすぐ近くだった。
部屋の中はまだ生活感は無かったが、それよりもアキちゃんは「早く引っ越して自分のお家が欲しい」と言っていた。
小さな島にも目に見えないルールやシガラミやなんやかやがあり、なかなか大変そうだった。

家に戻ると晩ご飯が用意されていた。
近所の人もやって来て、オリオンビールや島(泡盛)をたらふく飲んで、美味しいものをいっぱい食べた。
遊びたいざかりのお兄ちゃんと神経衰弱をやり、コテンパンにやられた。
すっかり酔っ払って、蚊帳の張られた布団でぐっすり眠った。

翌朝は7時頃起き、みんなで一緒に朝食を食べた。
旦那さんは仕事へ出かけ、僕とシルは島の自然を巡るツアーへ。
一緒に行くはずだったアキちゃんが急用で参加できなくなったのが残念だった。

まずはカヤックに乗り川を遡上する。
前回の西表島体験で少しトラウマになっていたカヤックだったが、今回はすごく楽しめた。

オールが水をかく音。頬をなでる風。眼前に広がる深い緑。
心を穏やかに弾ませながらカヤックは滑るように進んでいった。





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