2012年12月30日日曜日

2012




長野で共に暮らす仲間の一人ができたばかりの彼女と東京で年越しをする為さっきバスで帰っていった。もう一人はこれまたできたばかりの彼女とのデートへと出掛けて行ってしまった。
残された僕は小淵沢のリゾナーレの中にある本屋でグラスの白ワインを飲みながら日記を書くことにした。
代官山の蔦屋書店をこぢんまりさせたような、オシャレで落ち着きのある感じの良い本屋。
近所にこんなトコロがあるなんて素敵だ。
今日は雨の日。
気温は2℃くらいだろうか。降り積もった雪が解けていく。
2012年もあと2日。
毎年のことだが、しかし今年は特にいろいろな事があった。

1月はフィリピンでの映画撮影に参加し修羅場続きの毎日に精神を鍛えられ、2月は妹の結婚式でハワイへ行き心を和ませてもらった。
BS Japanで始まった新番組の撮影のため伊勢神宮に行ったのは3月の初め。
その空間の清浄さと荘厳さ、特に瀧原宮で感じた長らく人々が信じ、感じ、触れ続けてきた目には見えないが確実にそこにいる何かへの畏敬を自分も感じられた事は、その後今までとは違う心の状態に導かれたきっかけだと思う。
伊勢に続いて訪れた厳島神社ではその建築美と人々の神への思いに触れ、そして旨い飯をたくさん食べた。
4月は京都の神社を数社巡り、桜の季節にこの場所にいられる幸せを感じつつ春を楽しんだ。
5月には住み慣れた都立大の家を引き払いルームメイト以上の存在のみんなとの生活に終止符を打ち、でもその仲間の2人と一緒に長野へと移った。
森の中で住み始め朝陽に幸福を感じ夜空に寂寥を覚え、少しづつ家づくりをしていく暮らしの中で、本当に自分がしたい事を見つめ始めていた。
6月はタイへ撮影に行き、リバークルーズの魅力に少々やられ、7月は穂高神社を撮影しに行った。
上高地の美しさと北アルプスの最高峰、奧穂高岳山頂で見た星空と朝焼けは僕に日本の自然の素晴らしさを改めて教えてくれた。
8月には久しぶりにできた大切な人の存在に心を浮かせ、撮影で赴いた霊峰白山の美しさにその姿を重ねながら幸せを味わっていた。
白山比咩神社の撮影で長らく滞在し石川の旨い飯と酒をたくさん頂いた9月。
10月初旬に出かけた奈良でのハイライトは金峯山寺の秘仏金剛蔵王大権現。圧倒的な迫力に心が震えました。
続いて奈良と大阪の神社を撮影で巡り、畿内の歴史の重みを感じた。
再び奈良と大阪の神社の撮影へと向かった11月。別れの辛さに傷つきながら月末にインドへと向かう事になったのは何の因果だったのか。
初めてのインドで過ごした2週間。撮影で訪れた地で感じる様々な想いとそこで出会う人々のエネルギーに、心の穴がゆっくりと埋められていくのを感じていた。
帰国してはや20日。長野で数日過ごし迎える年の瀬。センチメンタルになることも、希望に胸を踊らすことも、幸せで頬が緩むこともなく、淡々と正月を迎えようとしている。
明日は長野で(おそらくは出会うべくしてー)出会った新しい仲間数人と、富士見町立沢の我が森で酒盛り。
今年は本当に色々なことがあったが、良い年だったと思う。
大切な人達を更に大切だと感じ、改めて人の出会いの偶然や必然を目の当たりにし、自分の不甲斐なさと幸運を知った年だった。
来年は今の状況を色々発展さされれば良いなと思う。本当に自分がしたい事を、もう少し。

今年行った神社
伊勢神宮(内宮外宮別宮含む)
厳島神社
松尾大社
賀茂別雷神社
賀茂御祖神社
八坂神社
向日神社
大原野神社
石清水八幡宮
明治神宮
穂高神社
白山比咩神社
大神神社
春日大社
石上神宮
枚岡神社
住吉大社

今年行った国
フィリピン
アメリカ合衆国(ハワイ)
タイ
インド

30/Dec/2012

2012年12月25日火曜日

IWATATE FOLK TEXTILE MUSEUM


先日、知り合いに教えてもらった岩立フォークテキスタイルミュージアムに行った。
小さなミュージアムやけど、とても良いとこやった。
アルバニア、ルーマニア、インド、トルコ、イラン、ウズベキスタンなどの布が展示されていた。
学芸員の方が1つ1つ丁寧に説明してくれ、文様や織り、刺繍や形の中にある物語を聞くことができた。
こんな素敵な場所を今まで知らなかったのが不思議。
また行こう。

25/Dec/2012

最強のふたり // The Intouchables




先日、一人品川の映画館にて鑑賞。
とても良い映画やった。
観る人が素直に心を動かすことのできる演出。
主演の2人の演技がそれを可能にしたのか。
脚本でもっと、感動してくださいよ〜っていう事にもできたかもしれん。
でもテンションを抑え、淡々と描かれている2人の関係と1つ1つのエピソードが心に積み重なり、
最後のシーンも大したことは無いはずなのに自然と涙が流れていました。
パラグライダーのシーンも良かった。
きっとまた観るんやろな。


The other day, I went to Shinagawa to see the movie alone.
It was very good.
Direction from which those who see can move the heart obediently.
Performance of 2 leading actors(François Cluzet and Omar Sy)  might have made it possible.
it might be able to impress the audience forcibly by screenplay.
but the movie unemotionally described their relationship and each episode.
these were piled up in my heart.
So I shed tears naturally at the last scene that was not so impressive.
But, it was very last scene.
The paragliding scene was also nice.
I will surely see the movie again.


25/Dec/2012



2012年12月13日木曜日

Monsoon Wedding


I watched "Monsoon Wedding" on dvd. It was nice movie and I like Vasundhara Das who is the role of a bride.
I’ve just come back from India 3days ago, so I could feel the atmosphere of India and understand some culture of India. When I was there, I saw some horses in the city and I knew that the groom of a rich family would ride on a horse at a marriage ceremony. I can say that it was good timing to watch this movie.

映画、「Monsoon Wedding」を見た。とても良い映画やった。何より花嫁役のVasundhara Dasがめちゃ可愛かった。
インドから帰ってきたばっかりやから、インドの雰囲気や文化みたいなものを感じながら見られた。街中のシーンのひとつひとつに、ああ、そんな感じやったなぁなんて思い出しながら。金持ちの花婿は馬に乗って花嫁を迎えに行くことなんかも滞在中に街で馬を見て知った。
ええタイミングでこの映画を見られたなと思う。

12/12/2012

2012年12月10日月曜日

芝浜

落語を人に語るほど見てきたわけではない。
逆に恥ずかしいほど見ていないくらい。
関西で産まれて子供の頃からテレビを見てれば少しは寄席の番組を目にすることもある。
その程度のもん。
一時の落語ブームに囃し立てられることもなく、天邪鬼ってことでもないが、大人になってからちゃんと見たことは無かった。
今日借りてきたDVDで立川談志の「芝浜」を見た。
始めのうちはどうも談志の語り口調が気になって話に入っていけなかった。
誰でもそうなんだろうか。
知らぬうちに物語に引き込まれていた。
最後のおかみさんの告白の場面なんかはお酒も入っていたせいか目に涙が浮かんできましたよ。
全く。
夢でなければいいんだが。

10/Dec/2012